The Cutter

昨日から脳天が痛いのである。

と書いておきながら、「痛い」という形容も何かそぐわない気がしてきた。痺れている、というか、本当に頭のてっぺんの一部だけが痺れているような、そんな感じで違和感がある。

本当は怖い家庭の医学」系だったら凄く嫌なのだけれども、はて、これは一体何なのだろうか。まるで誰かに摘ままれているような、そんな状態がしている。

「神の見えざる手」と言ったのはアダム・スミスだったか。本当に義務教育程度の知識しかないので詳しく覚えていないが、確か・・・経済の・・・市場の・・・何か・・・だった気がする・・・。ということで本来は違う意味なのは百も承知であるが、何か髪の、否、神の見えざる手によって摘ままれているのだろうか。私の頭を摘まんで、「お前はこっちの方に行くのだ」と私の進むべき方向を示そうとしているのだろうか。時はクリスマス間近。ちょっとそういうことがあっても可笑しくはない、ってちょっと可笑しいか。

誰かが摘まんでいるのかな、と頭上を触っても何もなく、あるのは神ではなく髪である。はて、これは何なんだろうか。えっ、ストレス・・・?神経性・・・?

Echo And The Bunnymenの「Songs To Learn And Sing」を聴いていたりした。85年リリースのベスト盤である。この後87年にアルバムを出して第一期が終わってしまうわけだから、オリジナルメンバー期のベスト、と言ってしまっても差し支えない。ねねねネオサイケ、と言われている彼らの音楽であるが、んー、その言葉から連想されるよりもぐっとパワフルである。パワフル過ぎて八方破れに近い大暴れな感覚もたまにある。それがずんずんまとまっていき、最終的に「Bring On The Dancing Horses」で穏やかにまとめあげられていく過程をよく捉えたベスト盤である。しかし名曲だらけで困ってしまう。初期の素朴ながらもがいているような感じ、中期の化け物みたいな勢いのナンバー群、後期の穏やかな、豊かな音世界、と大きく3つくらいに分類できるであろうか、そういう楽しみもある。しかし「Porcupine」って激烈なアルバムだったんだなあ、と今更ながら思ったりもする。IanのソロもElectrafixionも大好きではあるが、それらとは違う荒削りな美しさをこの時期までのEcho And The Bunnymenは持っていたのである(と珍しく断言)。