Koniginnen

12月4日(日)16時からのイヴェント@Cafe SunnydropsでDJをさせていただきます。時間、料金等、詳細はもうしばしお待ちを。

そろそろやっとこさ本格的に寒くなってきたのである。こうなってくると鍋ものの季節である。

意外に鍋ものは準備に時間がかかったりする。野菜を何種類も切ったり、肉だの魚だの、鍋投入前のプロセスが結構煩雑だったりする。寒いときには早いとこ済ませてコタツに入りたいものであるのに!とは言え、我が家にはコタツはない。多分あったら全くコタツから出ることなく1週間くらい過ごしてしまいそうだからである。そのような危険性を排除するためにもコタツの導入は見送り続けているのである。

そんな中、異常に簡単ながら爆発的に美味な鍋ものがある。材料は白菜二分の一、豚ロース、もしくはバラ、そして酒、ザッツオール、である。早い話が白菜を横に切ったものを鍋に入れ、その白菜の隙間隙間に肉を挟みこんでいき(かなり適当で可)、そこに酒を加えて鍋で煮込むだけ、というサルでもできるような料理である。で、これをポン酢でいただくのであるが、こんな馬鹿みたいに簡単なのにとんでもなく美味なのである。あんなに大きくかさばっていた白菜がシュンとなって、しかも若干火力が強いと焦げてしまうのだが、その茶色くなった部分ですら、肉の旨味やらが混ざり合って絶妙である。

これだとひたすら白菜ばっか食べても全く苦痛ではなく、しかも食べ終わった後には水を足してトリガラスープでも軽く加えて、ねぎとそうめんを加え、しかも黒胡椒(荒挽きだと尚良い)をぶっかけて食べるとこれまた泣けるほど美味い。無精者ながら美味しいあったかいものを食べたいと思ったらコレしかない、と思い、わずか一ヶ月の間に2,3回既にやってしまった気がする。まあ、白菜丸ごと1個いただきものでもらってしまった、という事態も関係しているのだが。

まあ大体はテレビ見ながら食べたりするのだが、Holger Hillerの「As Is」を聴きながらなんてのもなかなか良い、のか。1991年リリースのサードアルバムである。まあ何せPalais Schaumburgが「ポップな方向に行きすぎそうだったから」脱退した男である。相変わらずのエディット&コラージュが無味乾燥なビートの上でデスマッチ状態の音楽である。とは言え、彼の場合どうしてもどこかコミカルな、ユーモラスな雰囲気が漂うのが特筆すべき点なのである。実は彼のヴォーカルが私はたまらなく好きで、どこか抜けたような、しかしそれでいてBlixa Bargeldばりの謎の緊張感を湛えたヴォーカルはこのアルバムでも十分堪能できる。ほぼ打ち込みの音楽であるが、どこか暖かいのがまた面白い。ギリギリのセンスをわかってる人の音楽、というのはいつ聴いても面白いものであるが、これはその好例である。さて「Jonny」でも聴こうか、ということで鍋を囲んでHolger Hillerナイト、である。