Rock Non Stop ( All Night Long )

少子化が叫ばれて久しい昨今であるが、我が町にいると本当にそうなのだろうか、と思えてくる。否、事実データ的には間違いなくそうなのであるが、我が町にはガキんちょが多いのである。

しかし、後ろ髪の長い、だぼっとした服着て徒党を組んで自転車に乗っているようなガキんちょやら、車高の低い軽自動車の中にいる、ジャージ上下(金髪、ヴィトン、Alba Rosaカッティングシートonリアウィンドーは当然の如くアイテムとしてもれなくついている)の両親と一緒のガキんちょやら(しかもうるさい)、非常に多い。

いや、別に構わないし、何か言える立場に私があるわけでもないのだが、日本の将来はどうなってしまうのだろうか。

でもかと言って自分が日本の将来にとって有益なのか有害なのか、と考えればわからないわけであるし、上記のようにすくすくとこの町で育っていくガキんちょ共が将来がっつり日本を担っていくのかもしれないのであるし、我々老人共は彼らの世話になるわけである。まあ、ここは暖かい目で見守っていくべきなのであろう。

と丸く収めてはいるが、実は(小声で)うざいんだよな、ツ○ヤに行ったときとか、近所のセ○ンイレヴンに行ったときとか、と非常に小市民的な悪口を言ったところでBig Audio Dynamiteの「Tighten Up Vol.'88」を聴く。元The ClashのMickのバンドのサードアルバムである。BADは当時ラジオでエアチェックしたり、12インチを激安で買ったりしていたが、このアルバムを聴くのは初である。私は実はMick JonesのヴォーカルがThe Clash時代も含めて大好きなのである。このヴォーカルを認めるか認めないかで、大きくアルバムの評価も変わってくると思う。実際リリース当時の『クロスビート』誌では「ヴォーカルの弱さが気になる」とかレヴューしてあったし、ってもう17年も前の話か・・・。このアルバムは基本的にヒップホップの影響下にあるロックンロール、という基本線ががっつりと遵守されたような、そんな音楽である。今聴くと結構信じられないようなドラムの音があったり、シンセの音があったりするが、私には全く関係なく、それどころかうおお、と盛り上がったりもできるのであった。しかも実は曲がどれも粒揃いで聴きやすいのが一番のポイントではないかと。って言うかジャケの裏も表もこんなに格好良いアルバムなんてこの世にそんなにないと思ったりする。だって表は野外パーティのイラスト、裏ジャケでは壁一面のグラフィティの前でラジカセ置いてシャンパン持ってタキシード着て、マーチンのブーツ履いてるのだからして。

なんかジャケ写出ないみたいなので、何とかどっかで見てみてください。