Hey Ya!

貯金をしようと思い立ったのであった。

私にしては珍しく、ちょっと将来のことを考えてみると、なんとなく気休めでも構わないから、マニーがあった方が良いのではないか、と思い始めたのであった。弱ってるのか俺。

まあ、それは良い。しかし今まで私の貯蓄計画が全てことごとく失敗に終わっていることの原因は何なのだろう、と熟慮を重ねた結果、一度に大きく貯めよう、としている点に全ての悪因があるのではないだろうか、と思い至ったのである。

そこで男、齢31にして決断して、500円貯金をしよう、コツコツ貯めよう、となったのである。と言い切ってはいるが、実は500円貯金は生活を大きく圧迫するので「基本200円貯金、出来るとき500円貯金」という言い訳がましい貯蓄をすることにしたのである。

さて、まずは形から、ということで我が街のタワーレコードの隣に出来た雑貨屋で貯金箱を購入することにしたのである。(勿論その雑貨屋に到達する前にタワーで以下略。)懐かしのパックマン型貯金箱を525円で購入し、さっそく貯金開始、となったものの、出だしから貯金箱代で500円消えてしまっているので200円でスタート、という物悲しい事態になってしまったのは秘密である。

まあ、普段は「そこにお金あるから・・・」と意識しないで(意識してしまうとすぐに使ってしまうから、自分を騙し騙しいく、ということである。)暮らしていくつもりであるが、自分でもどこまで頑張れるか不安ではある。また、ある程度溜貯まったところでレア盤に消えて本末転倒、とかそうなってしまうのではないか、とガクガク震えている次第ではある。

まあ、他の不安要素としては、私の好きな漫画は『こち亀』で、とくに第26巻「両津式貯蓄法!?」である、という点である。ご存じない方のために説明させていただくが、これは両さんが考え出した貯蓄法で日々お金を倍に増やしていって貯蓄する、という話である。当然ながら最終的に8000万円を1億6000万に、とかいう計画なので破綻する、という話である。こちら葛飾区亀有公園前派出所 26 (ジャンプコミックス)

・・・不安だ。まあ、しかし、俺も男だ。いけるとこまで行ってみるさ、と強い、思い切った発言をしているときは疲れているときに決まっているので今日は早く寝ようと思う。

Outkastの「Speakerboxxx / The Love Below」を聴く。2枚組である。これはBig Boi盤、Andre "3000"盤、という2枚を1つにしたわけで各々ソロアルバム状態である。しかし変な音楽である。一応ラップも入ってるし、ヒップホップ〜ファンク、な音ではあるのに、ドンベーからロックンロールから変なテクノみたいな曲まで、果たしてこれは一体どこのコーナーに置かれるべきアルバムなのか、全くわからん。どちらかというと「Speakerboxxx」の方がオーセンティックなラップホップ寄り、と思ったが変なシンセが響きまくり、テンポチェンジありまくりの「Ghetto Musick」があったり、「The Love Below」の方が色んな曲があってハチャメチャ、と思ったりしたがいきなりNorah Jonesフィーチャーのアクースティックナンバーあったり、と落ち着いた表情があったりして、もう試合放棄である。でも1つだけ確実に言えるのは、こんなにめちゃくちゃなヴァラエティのアルバムなのに全く散漫な印象はなく、しっかりと異常な求心力がある、ということである。今更であるが、本当にとんでもない化け物作品。