At Last I Am Free

しかし、何か今年は寒くなるスピードが緩やかだなあ、とか思っていたが、もう11月。たとえ例年ほど今の時期寒い、と感じなくても日の短さは明らかに秋〜冬モードである。

この時期、午後2時過ぎでもすっかり西日になってしまって、まだまだ活動時間だというのにもう何か暗くなりかけているからやめるかね、というような感じになってきてしまうのが一番やるせない。

またたとえば昼寝して、起きたら4時で、もうすっかり暗くなっていると何か絶望的な気分になってしまうのもやるせない。

まあ、要はあれか、これからの季節、ちょっと気を張って生活しないと秋冬人間になってしまって、やるせなさだけを感じて暮らすような人間になってしまうぞ、ということを胸に留めて行かねばならぬ、ということなのだね。まあ、別にやる気満々で生きていこう、などということを思う気持ちはさらさらないのだけれども。

気合い入れるためにHeiner GoebbelsとAlfred 23 Harthによる「Live A Victoriaville」を聴く。中古でゲッツしたが、我が家のCDプレイヤーでは最初聴けず、車の中で聴いたり、itunesに読み込ませてみたりした(言ってみたかったのだ)いわくつきのアルバム。今では何故か聴けるようになりました。謎だ・・・。87年のライヴだから彼らが共作アルバムを出したり、Cassiberで一緒に活動していた時期よりもずっと後の音源なのだが、往年のヒットパレード大会みたいな感じで凄く楽しく聴ける。Eislerの曲もやってるし、何か所謂フリー民謡状態の曲とか連発でワクワクしているうちに「北京オペラ」に突入、というあっついアルバムである。何かこういう哀愁旋律+爆発インプロヴィゼーション、というのが私にはたまらなくツボのようである。しかしただ緩いだけではなく、Brotzmanの「Machine Gun」を思わせる恐怖展開もあって、落ち着く暇もなく引き込まれてしまうのであった。