I Want You

☆10/29(sat)@Cafe Sunnydrops
仙台初?カフェと音楽と洋服のコラボレーションイベント『S!esta

cafe time 14:00 START \500(drink 別)

Night time 19:00 start \1,000(drink 別)

通し券は \1,500(1drinkつき)

Live : PRIVATE KITCHEN
DJ : SUNNY & THE FAMILY STONE
chiyo,tamayama,kunio,tdsgk,mitzumi,BOSSA★DA

私は16時からでございます。お茶飲みに来てくださいね。

人間、「何かを見ると落ち着く」というものがあると思う。「何かがあると」と考えても良い。

それは別に「お金があると落ち着く」という普遍的なもの(と断言しても良いだろうか)ではなく、その人固有のもの、である。

私の場合は、つい最近気づいたのだが、海とか川とか、水関係のものを見たりするとホッとする、落ち着く、という傾向にあるのではないか、と。この間も出張で海沿いを走り、海を見る機会に恵まれたのであるが、そう、何故か知らないが落ち着くのである。

多分、それは幼少期の何かとも関連しているのであろうが、私の場合母方の実家が本気で海の目の前だったので、幼少の頃から海に親しんでいたものである。別に実際海に入って何かする、とか泳ぐ、とかそういうことはしなかったまでも身近に海がある、ということが非常に多かったわけである。

たとえば私の身近にいる人では、山出身のお方がいらっしゃるが、山を見ると落ち着く、という話を度々していた。私は思いっきり海からも山からも遠い平地出身ではあるが、第二のルーツ的な場所が海の近くだったからこうなるものなのか、と感慨に耽った次第である。

思えば今の住居も川沿いだ。それももしかしたら、何か遠因があって自然と選んでしまったのだろうか。

まあ、本当はシティ・ボーイなんですけども、と物言えば唇寒し、を体現したところでSophie B. Hawkinsの「Tongues And Tails」を聴く。92年のデビュー作である。これ以降大分経ってからセカンドが出たくらいしか彼女の消息は知らぬのであるが、何故かここ最近気になって、話題になっていたので(ごく限られた範囲の中での話題、であるが)聴いてみたのである。デビューシングルの鮮烈なイメージしか私にはなかったのだが、こうしてアルバムを聴いてみると、彼女のありそうでなかった声質のヴォーカル(意外に可愛い素朴な声である)とか、芸達者なバッキングによる演奏など、飽きることなく聴けたので意外でもあった。何よりも「当時の最先端」を行くようなプロダクションだと往々にして後に聴くのが辛い、ということがあるわけであるが、このアルバムは不思議としなやかで、普遍的な音の鳴りが心地よいアルバムに仕上がっているわけである。Princeばりのファンクナンバーからバラード、ギターガンガンのロックンロール、どれもこれも質が高く、且つ一本筋の通った仕上がりになっていて、今頃聴いたにも関わらず結構あっつくなってしまった。まあ、何よりもSophie嬢のヴォーカルが全てを統率していて、それにやられてしまった、というのがあるのだけれども。結構洒落も効いていて、思わぬ掘り出しものである。250円でこれくらい満足できるのだから、世の中捨てたものではない。Tongues & Tails