Thou Shalt Not Bear False Witness

結局昨日の妙案も行使せずに済んだ今日であった。

さて、私は最近髪の毛が伸びるのが早いのではないか、とふと思ったのである。

9月の第二週に切った髪の毛が、まだハネ気味な部分はあるものの、耳に若干被り気味になってきているのだ。確かに耳が出るように切ったはずなのだが。

昔はあまり伸びなかった、そうあれは7,8年前。伸びなかった、というよりは伸びるのが遅かったように記憶している。

当時は大学院生であり、なんだかんだで睡眠時間は大層少なかった。人体実験してんじゃないのか、というような勢いで起き続けていたような記憶もある。睡眠時間が少ないと伸びるのが遅い、というのを聞いたのもその頃であった。そうか。なるほど。

確かに最近はしっかり、ある程度しっかりとは寝ている。それでか、と1人納得したのだが。

髪の毛が伸びるのが早いのはスケベな人間である、という噂も私は知っている。

Derek Baileyの「New Sights, Old Sounds」を聴く。あの、間aquirax先生のmorgue社からのソロレコードである。日本でのスタジオ録音、そしてライヴ録音を収めた2枚組なのであるが、やはり必殺のソロ、である。つまり私の最も好きな彼のギターソロ、である。内容に関しては他の作品とは、まあ細かく見れば非常に短いパッセージを積み重ねた・・・、とか(一般的な)フレーズのようなものが、もしくは(一般的な)展開のようなものが見られる・・・、とか色々あるのだが、そんなこと言っても無意味なくらいDerek Baileyの音楽の世界になっている。しかし、一番なのは、間先生もライナーでおっしゃっている通り、音の幅が広い点がこのレコードの特徴であろう。単純に言えばレンジが広い、つまりギターのフレットを細かく彼の手が動くのが見えるかのようなプレイが印象的である。まあ、Derek Baileyの音楽、であるのだけれども。しかし、そんなことよりも毎回毎回毎回毎回彼のギターを聴くたびに頭を摑まれてガシガシ揺らされているような、そんな感覚と同時に物凄く感動を覚える。どんな感動だかわからないが、感動している、と実感できるのである。そんな体験が出来るレコードなのである。