Time Of The Preacher

ku:nel』という雑誌がある。

意外に字がぎっちりと詰まっていて読むところが沢山あり、また毎号毎号なかなかテーマが面白いので結構読んでいる。自分で金払ってはいないが、私の読む雑誌を3冊挙げよ、と言われたら『WIRE』『bounce』と並んで挙げることができよう、って別にそんな大したことではないのであるが。

そんな『ku:nel』にはクウネルくん、という死ぬほどめんこいキャラクターがおり、私のハートを鷲掴みにするのであった。で、このたび、そのクウネルくんの本が出たのであった。クウネルがゆく (クウネルの本)

まあ、値段も手ごろであるし、可愛いしな、ということで購入したのだが。したのだが。

もう駄目だ、死ぬ!というほど素朴に可愛いクウネルくんやらその友達やらそのおばさんやらにノックアウト、されてしまった次第である。萌えー。

しかしここ最近、可愛いキャラクターにやられっちまうことが多くなった。今回のクウネルくん事件もその象徴的な出来事であろう。何だ、癒されたいのか、自分?そりゃ確かに毎日激昂しているが、その埋め合わせとして、可愛いものを求めているのだろうか。癒しを求めるとは、随分と軟弱になったよのう、嘆かわしい!と1人ぶちまけてしまったりもする。

しかしクウネルくんは可愛いことに変わりはなく、癒し上等!という攻撃的な姿勢になったりもするから、果たして本当に「癒し」を求めているのか何なのか、全くもって五里霧中なのであった。

ちなみにクウネルくんはスイカの例のペンギンと同じイラストレイターの方の作品らしく、これまた悶絶、なのであった。大丈夫か、俺・・・。

Carla Bozulichの「Red Headed Stranger」を聴くのである。元Ethyl Meatplowだったのか・・・。このアルバムはWillie Nelsonの同名アルバムをまんまカヴァーしたアルバムで御大本人も参加している。しかし、彼女は実はLydia Lunchとも共演したりしてしまう方なので、一筋縄では行かないカヴァーなのであった。勿論非常に素直にカントリーですなあ、というナイスなカヴァーやら、原曲の叙情的な空気を更に濃厚にしたようなカヴァーもあって、素晴らしい。ところが、何かとんでもないヴァイオリンやら何やらのドローン状態の上で彼女がクセのあるヴォーカルを披露するナンバーもあり、凄くお腹一杯になれるそんな名演が詰まったアルバムである。とくにドローン気味ナンバーはもうこのままずっと続けてくれ、と言いたくなるくらい癒される・・・、のか?Red Headed Stranger