Stupid Americans

私はあまり歌を歌うのは得意ではない。

楽器はまあ、打楽器を嗜む程度、なのであるが、歌となるとからきし駄目である。身構える。7月にはステージ上でドラムを叩きながら歌う、などという暴挙をやらかしたりしたわけであるが、結構、何と言うか、清水の舞台から落下、という感じであった。

何と言うか、音域が狭いのである。昔はもう、それこそCocteau TwinsKate Bush平井堅か、という美声を誇ったというのに(注:嘘である)。

ということでカラオケに行って、音域の狭さを忘れて、喉から血が出るような勢いで熱唱(「ええねん」とか「上海ハニー」とか)かましてしまったおかげで、今現在声が出ない。

何とか上手くこれを利用して、明日をダラっと過ごすことはできないだろうか。風邪で声が出ません、と言って早退、とか。

ここを読んだ方々、他言無用である。The Exの「Singles. Period」を聴く。1980年から1990年までの7インチの音源を集めたコンピ盤である。これが!また!とんでもなく!格好良い!!ここ数年のアルバムもかなり幅広く、且つ強靭でとても素晴らしいのであるが、このモロパンクな初期シングルから、Pere UbuかPILか、と言う勢いになってくる中期、そしてトラディショナルな香りも出しつつ幅広く、でもやっぱり強靭、という90年くらいまで、どこをどう切ってもThe Exが本当に素敵なバンドだ、ということの証明にしかなりえない。ガキャガキャいうギターもぶっといベースも素朴なドラムも直情的な歌詞も、思いっきり全肯定。こんなバンドが後にはTom CoraとかHan BenninkとかTortoiseと共演したり、というのは本当に痛快な話である。