I Still Haven't Found What I'm Looking For

よろしくお願いします!

MELLOW BEATS meets FREE SOUL 2008.5.16(Fri)@SHAFT open21:00 ADV: \2500(Drink別)DOOR: \3000(Drink別)

Special Guest DJ: 橋本徹(SUBURBIA)、山下洋(WACK WACK RYTHM BAND)
DJ: Bossa★Da (SWINGIN' JACK)、MIWA (3*1)、tdsgk (Harlem Shuffle)、tt(Harlem Shuffle)
SWEETS: Cafe SUNNYDROPS

来週です。よろしく!

ところで先週突如発症した謎の奇病であるが、あの「右腕がパンパンに腫れあがり、手に力が入らない」という状態は何とか3日くらいで落ち着き、発症した日にはまるでドラえもんのような手だった我が右手もその後、赤ちゃんの手→太った人の手→ちょっと太った人の手→若干皮膚がよぼよぼになった私の手、というような途中経過を経てやっと私の手のようになってきたのである。

やはり飲み薬塗り薬の強力な効き目のお陰かとは思うのだが、1週間でここまで回復するとは発症当時は思いもしなかったものである。実はキーボードを叩くのも大層辛かったのであるが、今では余裕である。

ただ、どうやらばい菌が侵入したと思われる腕にある傷からは、毎日毎日何だか膿のようなものが出続けている。これはこれで身体の中に入っていた悪いものが出て行くのだ、と思うと何だか清々しいもののように思えなくもないのであるが、これが何だか気色悪い半透明の液体なので本当に参る。これは一体何なのだ、という腹立たしい思いもするが、日々こうやって出て行くことによって良くなっていくのだ、と自分に言い聞かせて日々過ごしているのである。お陰でいまだに腕に薬塗ってガーゼ貼って包帯巻いて、という状態なのには閉口させられるものであるが。

しかしこの調子で悪いものが腕のここから出て行って、もしかしたら出過ぎて出過ぎて、どんどん身体も心も含めた「私」から悪いものがどんどん出て行って、全く毒気のない激善人になってしまったらどうしようか、否、それはそれで良いのではないか、とか思い始めたりしているのでもしかしたら私の頭の中からもなんか大事なモノが出て行っていて、日々阿呆になっていっているのではないか、と危惧される。

まあいずれにせよ、何とか生きております、ということの報告なのであった。あ、ちなみに酒も煙草も全然ストップしていないのだが。もしかしたらそれらの害悪もこの傷口のようなところから出て行っているのか、と思うと大変エキサイティングではあるのだが、それはやっぱり私の頭の中からも何かが出て行っている証拠なのでこれ以上は言及を避けたい。Little Annie & Paul Wallfischの「When Good Things Happen To Bad Pianos」を聴く。元々はCRASSのコミュニティに入って活動し、その後はAdrian Sherwoodのプロデュースで作品をリリースしていたAnnie Anxietyさんが(ちなみに前作のプロデュースはAntony様)、Paul Wallfischとのデュオ形態でリリースしたカヴァー中心のシンプルな作品である。主にピアノなのであるが、Paulがギターもベースもシンセも奏でるし、且つゲストでKid Congo Powers(Gun Club、Nick Cave And The Bad Seeds)がギター弾いていたりと、実にシンプルで音数は少ないものの、全く過不足のない演奏に乗せて、Annie嬢がしゃがれた声で歌い上げる、何だか退廃的な、とかそういう言葉を使いたくもなる音楽である。昼間ではなく、夜の音楽ってこういうものだよねえ、と思い知らされるような、そういう感じで。必ずしも曲の内容がそう、というわけでもないのだがトーチソング的な雰囲気の漂う作品である。気になるカヴァー曲であるが、Leon Russellだったり、Tina TurnerだったりU2だったり、はたまたJacques BrelだったりCharles Azbavourだったり、と結構幅広いが、どれもバシッと統一感のある仕上がりで、実に(言葉の意味そのもので)感動的な感じである。車で聴くには適さないかも(というか絶対適さない)しれないが、こういうのが必要な時というのは人間必ずあるものである。どうやら今の私がまさにその時だったようで、グイグイ迫ってくるのであった。