Whoopee Ti Yi Yo

よろしくお願いします!

MELLOW BEATS meets FREE SOUL 2008.5.16(Fri)@SHAFT open21:00 ADV: \2500(Drink別)DOOR: \3000(Drink別)

Special Guest DJ: 橋本徹(SUBURBIA)、山下洋(WACK WACK RYTHM BAND)
DJ: Bossa★Da (SWINGIN' JACK)、MIWA (3*1)、tdsgk (Harlem Shuffle)、tt(Harlem Shuffle)
SWEETS: Cafe SUNNYDROPS

そろそろレコード棚をひっくり返して色々選ばなければ、とか思いながらもまだ重い腰が上がっておりません。大体にして我が家に「メロウ」で「ビート」の効いたもの、ヒップホップ寄りのもの、があるのだろうか、という疑問もかなり。

あっという間にもう5月で、2008年ってもうこんなに経ってしまったのか、と驚くばかりである。

何か日々色々なことに翻弄されていると、月日の流れるのはとても早い。仕事は仕事で何だか怒涛のように次から次へと色々な、私の観点から言えば愚者の戯言のようなことが次々に出てくるわ、病院も2種類の病院に行く羽目になるわ、そういう個人的なことのみならず、やれタスポだとかいう愚かしい制度は始まるわ、ガソリンは値上がりしたり値下がりしたりするわ、食い物は何だか軒並み高くなるわ、給料はそれに比例して高くなれば良いものをそうもいかないわ、とか誠に何とも安心して暮らしていくことなど、最早儚い夢、という世の中になっているわ、で何とも寄る辺ない日々である。

そう、寄る辺ないのである。だから何か寄る辺を探して変な方向に行ってしまって、ある人にはそれが弱い者いじめだったり、またある人にとっては硫化水素だったり、とかそういうことになっているのだろう。残念ながら世界的に何だか嫌な方向への寄る辺探しは続きそうな気がするが、さて私は何処に寄る辺を見つければ良いのだろうか。今年のこれからは寄る辺探しをテーマにこれから過ごして行きたいものである。自分探しだ何だとかいうのはもう古い、これからは寄る辺探しがトレンド、とか提唱して一儲けする方向に寄る辺を探して行こうではないか(←腕は痛いし何だかんだで疲れていることがまざまざと伝わる取り乱し具合)!

まあ、Karen Daltonの「Green Rocky Road」とか、そういうものが明らかに寄る辺になっていることは間違いないのだけれども。この間のライヴCotton Eyed Joeに続く彼女の発掘音源集第二弾である。あまりレアトラック集、とかそういうのには惹かれない私ではあるけれども、彼女の場合かなりの確率でこういう発掘音源でも正規作と変わらぬ良さがあるだろうなあ、と分かり切っているからこうしてまた聴いているのだけれども。1962年、63年に録音された実に素朴な楽曲集である。全曲トラッドやら何やらのカヴァーであるし、まあ想像の域を超えるものではないのだが、その想像の域は思いっきり高いところでの想像なわけで、かなり大満足な作品である。彼女がギターやらバンジョーやらを演奏して弾き語る曲が1曲を除いて全部なのだが、やはり彼女のこの声である。澄んだ声というわけでもないし、かと言って迫力がある声、というわけではない。それでもこのどこに落ち着かせるべきなのか割り切れない彼女の声が聴こえてくればもうひれ伏すしかないのである。実に真摯な声、という形容で良いのだろうか。そんな真摯な声で歌われるナンバーばかりだから悪いわけがないアルバムなのだ。と同時にやっぱり彼女の他の作品とも共通する、何だか孤独な感じが漂うアルバムでもあるのだ。音質はアビーロードスタジオでマスタリングはされているものの、良くはない。しかしそんな音質であるからこそ彼女のこのシンプルな音楽が、何だか不思議なヴェールを纏っているようにも聴こえるのである、というのは穿ちすぎであろうか。過剰なことは百も承知でそうも断言したくなる、そんな珠玉の1枚である。