Candyskin

■11月11日 (sun)「nadiff bis presents Ensemble of Rests#4」at せんだいメディアテークオープンスクエア
adv.3000yen/door.3500yen(チケット枚数限定)
14:00 open/15:00 live start
出演:GUTEVOLKLullatone/yumbo & tenniscoats/aaraki (DJ)/TDSGK (DJ)/monogram (VJ)
チケット取扱店(9月10日発売)
ローソンチケット Lコード 23663 nadiff bis(仙台メディアテーク1階)022−265−7571 HMV仙台一番町店 022-213-0321 火星の庭  022-716-5335 GANJABHANGAH 022-722-3727 store15nov  022-221-5763 ミュージック昭和(山形) 023-641-2923 action time vision(盛岡) 019-651-5485

よろしくです!

何か最近頭悪そうな相撲取りが仮病でサボったのにサッカーしたり、明らかに頭悪そうな若いボクサーが反則ばっかりして罰せられたり、とかいう記事を読んだり、ニュースをテレビで見たりすると、必ず何か病名が書いてある。

それは医師の診断だったり、「その病気の可能性?」みたいな感じだったりするのだが、世の中随分と病気が増えたものだなあ、とぼんやり思う。と言うか、病気も事細かに細分化され、そしてそれぞれ細かく名づけられているのがよく分かる。今回はたまたまた上記のような馬鹿共のおかげでそういった病気のことを知る機会を得たものであるが、もっとずっと多くの「え、そんな病気あるの!?」というものがメンタルなもの、フィジカルなものを問わず、数多あるはずである。

しかし、このように色々と病気が、というか名づけられた病気が多くなってくると、果たして今のこの世の中に何らかの病気でない人間なぞいなくなってしまっているのではないだろうか。逆に病気ではない方がおかしい、というそういう気がしてこないでもない。そしてその「皆何らかの病気を抱えている」ということを認識して初めて、今のこの世の中が見えてくるかも知れない。

何だか大変な世の中である。でも、その病気を、もしかしたら大したことでもないのに口実にして甘えていくことも可能になってしまうから、大変な世の中、というよりはユルい世の中なのかも知れない。まあ、その結果はちょっと不安なものであるが。

さしずめ私が一番罹っているかもしれない疑いのある病気は、あれか、アルコール依存症か。まあ、そこまでではないよね、と今日も帰宅して早々と2本缶ビールを空けてしまったのだが。いやー飲まないとね、やってられないですよね!

と無駄に同意を求めて心を軽くしてみたところで、Fire Enginesの「Hungry Beat」を聴く。こないだはDominoからレアトラック集が出ていたが、やっとこさ、久々(15年ぶりくらいか)にリリース音源の再発である。そう、Creation傘下のRev-Olaから15年前に出ていたのであるが、若かりし頃のtd少年は買い逃していたのである。それがFranz Ferdinandやら何やらのお陰で注目されて、また再発、しかもGlen Branca関連作品で御馴染みのAcuteから、って良い時代になったのう。スコットランドの80年代初頭、というだけで何だか変に気分が高揚するものであるが、ここに収められた彼らの曲は、一体なんじゃこりゃ、という勢いでオリジナルすぎる。一番近い、と言えばJosef Kかと思うのだが、彼らがストイックなまでにギターベースドラムス、という音だったのに対してこちらは、勢い鋭いカッティングのギターに突如ストリングスが乱入!とかそういう展開になってしまうので、何だかやってはいけないことなどない、的なムード漂う。しかも曲によってはヴォーカルが大暴れ過ぎて、James Chanceか、という勢いだし。ということでかなりNYパンクっぽい音なのだが、それだけではない不思議な叙情性や人懐っこさも持っていて、短命に終わってしまったのが実に悔やまれるのである、今更ながら。というかですねこいつらの曲名をバンド名にしたのが2つもある、ってことだけでも影響力のでかさ、そのオリジナルさは伝わってくる、というものである。