All Along The Watchtower

■11月11日 (sun)「nadiff bis presents Ensemble of Rests#4」at せんだいメディアテークオープンスクエア
adv.3000yen/door.3500yen(チケット枚数限定)
14:00 open/15:00 live start
出演:GUTEVOLKLullatone/yumbo & tenniscoats/aaraki (DJ)/TDSGK (DJ)/monogram (VJ)
チケット取扱店(9月10日発売)
ローソンチケット Lコード 23663 nadiff bis(仙台メディアテーク1階)022−265−7571 HMV仙台一番町店 022-213-0321 火星の庭  022-716-5335 GANJABHANGAH 022-722-3727 store15nov  022-221-5763 ミュージック昭和(山形) 023-641-2923 action time vision(盛岡) 019-651-5485

よろしくです!

さてそして今日また1歳、歳を取ってしまったのだった。遂にゾロ目である。LPの回転数である。

32歳になったから33歳になったから、と言ってとくに激変があったわけではなく、今日は休みだったのだが早起きして同居人を駅まで送り、コーヒーを飲み、嫌々職場で軽く仕事をし、昼食を取り、本屋に行き、レコード屋に行き、カレーを作り、という日であった。

まあその営みの中で何が一番でかかったか、と問われれば、カレーである。遂にここまで来た!と自画自賛も甚だしいカレーが出来上がってしまい、夢中で食べてしまった。辛かったが大汗をかきつつ食べてしまった。そうか、なるほど、と今回の成功には思い当たるフシが幾つもあるのだがまあ、別にここで「ショウガすりおろしの分量」とか「小麦粉の・・・」とかそういう話をしてもしょうがないから止めておこう。

何かこう誕生日に「わかった!」というような経験ができるのはとても有難いことではある。じゃがたらの故江戸アケミは生前、「わかった、ということは何でも嘘っぱちなんだ」とかいう発言をしていたように記憶しているが、それは確かにこの世の物事の大部分に当てはまるとは思う。しかし今日のカレーに関して私は実に「わかった!」という経験をしたのであった。とは言え、まあ、今後も謙虚に精進していきたいところである。

と結局33歳になっても何ら変わらずグダグダのNag3であるが、そういや突然Joni Mitchellの「River」が猛烈に聴きたくなって、歌詞が全部暗唱できるくらいの勢いで今日は何回も何回も何回も何回も、多分2,30回くらい聴いていたように思える。1つ歳を取ったことの象徴的な出来事なのかも知れない。

しかしそれとは関係なく「Radio 1 Established 1967」を聴いている。これはイギリスのラジオ1の創立40周年を記念して今をときめく方々が各年から1曲ずつカヴァーする、という私のようなカヴァー好き、コンピ好きにはたまらないコンピレーションである。Kaiser ChiefsとかThe FratellisとかAmy WinehouseとかFoo FightersとかLily Allenとか、MikaとかMutya BuenaとかJust JackとかNatasha BedingfieldとかThe ViewとかThe Pigeon Detectivesとか、もうそういう人気のある方々がガンガンに名曲群をカヴァーしている。こういう曲はヒット曲が多いので、まずメロディが耳なじみ良い曲ばかりで、聴いていてすごく楽しいし、ホッとできるので大好きである。「Ruby Trax」Ruby Trax: NME 40th AnniversaryというNME企画のちょっと似たような企画盤も大昔あったが、それと同じくらい楽しめる。アレに比べると、んー翳りのあるギターバンドが少ないなあ、とかそういう年寄りみたいな意見を持ったりもするが、それはあくまで一面的な意見であるから気にしないように。とにかくこういうのは個人的な好みでコレが良かったアレが良かった、となるものであるが、私もそれは百も承知で良かったのを挙げていくとThe Streetsが素朴に歌い上げるElton Johnの「Your Song」とかThe Pigeon DetectivesのHuey Lewis And The Newsの「The Power Of Love」(これは原曲が良いから当たり前なのだ!!←無駄にあっつくなる)とかFranz Ferdinandの完コピ状態David Bowieの「Sound And Vision」とかGroove ArmadaのMadonna「Crazy For You」やNatasha BedingfieldによるやっぱりMadonna「Ray Of Light」(バンド演奏なのが実に新鮮だった)とかCorinne Bailey Raeがダイナミックなバンド編成で熱唱するThe Raconteurs「Steady As She Goes」とかもうキリがない。しかし、だがしかし、ぶっちぎりの最高なトラックは乳がん克服Kylie嬢によるRoxy Music「Love Is The Drug」のカヴァー!!Grace Jonesを超えた、それどころか原曲も超えかねない名カヴァーである。12インチ希望。その他にもHard-Fiによる「Brand New Cadillac」と合体させたBritney Spears「Toxic」も最高だなあ。逆に個人的にあんまりピンと来なかったのは、いや、まあ良いか、別にそんなことはね、KT TunstallによるBryan Ferry「Let's Stick Together」とかThe RaconteursによるThe Undertonesの「Teenage Kicks」だなんて、言わなくても・・・。個人的に原曲に思い入れがあり過ぎるとどうも、物足りないんだなー。とは言え人それぞれ楽しめるポイントが必ずある、素晴らしいコンピレーションである。こういう企画、ドンドンやって欲しいなあ。