O Pamela

Harlem Shuffle Vol. 3 2007.1.12.(Fri) @Club SHAFT (Sendai) 21:00〜 \2,500 ( 1 Drink )
〜 「トリプル・トラベル・ツアーズ2007」〜スウェーデン〜韓国と遠回りしていよいよこの冬、東北上陸で〜す 〜

●Guest DJs●
高橋孝博(HALFBY)、森野義貴(HANDSOMEBOY TECHNIQUE)、 松野光紀FREDO)

DJs:tmym, tdsgk, Kenji Maesawa

club shaft:: http://www.clubshaft.com/
SECOND ROYAL RECORDS:: http://www.secondroyal.com/

よろしくです!!次の日の盛岡もよろしくです。

昨年末辺りから、何か「90年代を振り返る」的な特集が雑誌で組まれたり、色々ネット上でも話題になっていたりしたものだ。

90年代と言えば私は高校1年生から大学院の最後の年まで、丸ごと学生として過ごした期間でもある。当然ながら上記のような特集やら何やらでも、なるほど、と思わせられることもあったり、そうだったのかなあ、と思わせられることも沢山あった。あったのだが、どうにも遠い。

私は地方都市在住であり、そういったものをおそらく何らかのフィルターを通して体験していたわけで、多分東京にいればもっと違う90年代の捉え方が出来たのであろうが、どうにも遠いものだのう、と感じていたりしたわけである。もしかしたら90年代、とか言って特集されるもの、とくにこの日本での動きに関して言えば、まあ別にこの時代に限ったことではないのだろうけれども、東京主導だったのだろうなあ、とぼんやり思い、一番友人たちがこの街を出て東京へと旅立ったのもこの時期だったなあ、なぞと思い出したりしたわけである。

まあ、主に文化的な事柄を中心に考えれば、それは当然のことでありしょうがないわけである。しかしふと思ったのだが、私の90年代の記憶、と考えてみても何故か自分自身の過ごしていた時代の記憶、というよりは何か遠いところから発信されて来ていたもののイメージ、が全てになってしまったりしているわけである。んー、私の90年代、私のリアルな90年代は何だったのだろうか。

とか思いながら先ほどスカパーを見ていたら90年代洋楽特集みたいなものをやっており、今日はUKロック、ということであった。The La's〜Ride〜Teenage FanclubMy Bloody Valentine、とかそういう流れになっていて、ボーっと見ていて、ふとはっきりと確信した。そうか、私の90年代とは結局こういうことだったのか・・・。

まあ、それを言ったら私の80年代だって、2000年代だってそうなってしまいかねないのだけれども。でもやはり私の場合、90年代に勝る勢いで音楽を聴いていたことはなかったし、残念だけれどもこれからもないであろう。だから私のリアルな90年代、と言うとこういうことになってしまうのだ。そうかやはり自分の中で血肉化されてしまっているから、遠いとも何とも感じないし、リアルなんだろうなあ。

という上記の内容とは全く無関係にThe Wakeの「Here Comes Everybody」を聴く。Factoryからの1985年リリース、セカンドアルバムである。やはりあの鬼レーベルLTMからボートラ付きリマスターCDが出ている、というのはまさに快挙と言えるであろう。後にSarahレーベルからもリリースをしていた、という事実からも窺えるように、80年代初期〜中期のFactoryのバンド(と一緒くたにしてしまうのもアレだが)にしては、実に素直に美しい、繊細なメロディを奏でている。まあ、流石にシンセサイザーの音色とか、全体にちょっとした靄がかかったようになっているのは、New Order的というか、80年代初期〜中期のFactory的(だから一緒くたにするのもアレなんだけれども)という気もするが。しかしこの弱い感じのヴォーカルとか、キラキラしたギターとか、ネオアコと括られる音楽に弱い私としては実にツボ過ぎる。まだこのセカンドでは若干The Namesなんかを想起させるようなちょっとした翳りなんかがあるのだけれども、それがまた良いバランスで保たれているからちょっとグッと来たりするのである。ちなみに一時期Primal ScreamのBobby Gillespieがベースを弾いていた、というネタの方が今ではウケるのかもなあ。