New Dawn Fades

Harlem Shuffle Vol.2 2006.12.1.(Fri)@Club SHAFT (Sendai) 21:00〜 \2,000 ( 1 Drink )

●Guest DJ●
鳥井本英樹(SINDBAD)

DJs:tmym, tdsgk, Kenji Maesawa

club shaft::  http://www.clubshaft.com/
HIGHCONTRAST::  http://www.vividsound.co.jp/highcontrast/

よろしくお願いします!!!

ウチの近所の大きな橋の上で、夜10時過ぎから大声で民謡の練習しているおじさんがいるんですけど。

Joy Divisionの「Heart And Soul」を聴く。衝動的に聴く。何百回と聴いたけどまた聴く。これはオリジナルアルバム2枚、アウトテイクやシングル曲、ライヴ、そして「Ceremony」のデモまでをCD4枚に収録したJD完全版である。こうしてドバーとまとめて聴くと、彼らが歩んだ道のりがあっさりとわかってしまう、なんとも画期的なボックスである。極初期の思いっきりパンク色濃いナンバーが徐々に沈鬱な表情が濃い楽曲へと、ものすごいスピードで変化していく様子がまざまざと見える。これは「Substance」を聴いたときにも思ったわけであるが、このボックスセットだとディスク1、2でアルバム2枚と、その同時期のナンバーをまとめているのであっさりFactory期が全部まとまっている。この2枚の密度が濃い。濃すぎる。既にパンク期を消化した後の音からスタートしてはいるのだが、ディスク1ではまだまだパンク然とした勢いが残っている。それが後半に行くと沈みこみ始め、ディスク2に至っては最早諦念の音、である。その後のディスク3とかにいくとWarsaw時代も含んでいるので、またしても思いっきりパンクな音が聴けるが、それはやはりプラスアルファ、であってディスク1,2のFactory時代の何だか訳分からないが、ものすごい勢いで「何か」が進行している様を聴くのは、解散から26年を経た今でも大層スリリングな体験なのであった。こうして聴いてみると、Martin Hannettのプロデュースワークはやはりリズム隊の捉え方が非常に特徴的なんだな、とかIan Curtisって実はとても美声なんだな、とか今更思うところも様々に現れてくるのであった。