音速パンチ

3月3日(金)にカフェ・サニードロップスでひな祭りDJをします。詳細はまた後日。

3月25日(土)にL'enferで「永久音楽激情Vol. 3」開催決定!詳細はまた後日。

私は夜眠れない、ということがない。insomnia、というものとは無縁の世界である。

別に日々安寧な生活を送り、何ら悩み事もないので枕を高くしてぐっすり、ということではない。物理的に枕は高めのものであるが、私とて日々葛藤、斗い、焦燥、慟哭、の毎日を送っているのである。

なのに夜はぐっすり眠れる。悩み事を抱えて寝床に就いても、ぱたっと眠れる。昼間でも命ぜられればすぐにでも眠るだろうし、また命ぜられなくともぱたっと眠れるであろう。

何故だ。最近よく身の回りで不眠であるとか、考え事をしていたら朝だった、とか色々そういう話を聞くのだが、どうにも私自身を鑑みると、たとえ何があったとしても無縁の世界である。

何故だ。私の愛するとある楽曲の一節を引用すれば、"I'm tired. I am weary. I could sleep for a thousand years."という状態なのであろうか。

ただ、昼間は眠くならない方が良いなあ・・・。あと、朝もしゃきっと起きられるくらいが良いなあ・・・。

そっちの方が眠れないことよりも私にとっては大事なのかも知れないと気づいたところでCoccoの復活シングルを聴く。正直に申し上げまして、私は彼女が苦手だったのだ。別に彼女のキャラがどうこう、ということではなく音楽的にあまりピンと来なかったのだった。飽くまで私個人の感想であるからして。しかしこの曲は何気なくつけたラジオで聴いて一発でぶっ飛ばされてしまったのだった。シンセの分厚いイントロに切り込むギターの鋭角なカッティングと突っ込んでくるヴォーカルを聴くだけで背筋がぞくっとなっても仕方がないであろう。Dr. StrangeloveやらGreat 3やらのメンバーによるバックも過不足ないが、まずは彼女のヴォーカル、そして歌詞が完璧に演奏と融合して、何ともいえない、エロティーク、且つ妖しい世界を作り出している点にやられる。その世界にすぐに叩き落されるか否か、で随分印象も異なるだろうが、速攻で叩き落されてしまったらちょっと抜け出すのに時間はかかりそうである。こういうの、弱いんだよなあ、相変わらず。